初年度から赤字だとダメか

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飲食店では、初年度はまず認知度がそれほどでもないために、損失が多いことの方が多いでしょう。また最初から繁盛店だったとしても、設備投資が大きければ、償却費が高く、赤字ということも珍しくはありません。

1.ポイント
初年度赤字だったからと言って、まずはビビらないことです。

2.解説
初年度から利益が出る会社というのはそれほど多くはないと思います。利益が出たとしたら、相当良いマーケットか、相当事前準備をうまくやったか、運が良かったか、が現実でしょう。特にお店の経営なんて、半年ぐらいで黒転すればよいと思うくらいの気持ちがなければいけません。もちろん3か月くらいで黒転という店も少なくはありませんが。

店を開ければお客が来ると勘違いしている経営者が多いのには驚きます。世の中そんなに甘くはありません。開店景気はあります。この店開店したばかりだから行ってみようというのはありますよね。開店花も置いてあって、目立ちますし。しかも開店キャンペーンで安いこともあります。

しかし、よほどのことがなければ、最初来た客がリピーターになるということもありません。何割かがリピーターになるくらいです。それ故、3か月から半年ぐらいは赤字を覚悟し、それに耐えるだけのキャッシュを持っていた方がいいでしょう。最初の半年ぐらいはよほどのことがない限り広告宣伝の出費は避けられません。これをケチっていたら、売上が伸びず、半年で黒転も難しい。だけれど、何故か皆さん店を開けたまま動かない場合がほとんどです。

望ましい赤字は、償却費が多くて赤字だったということです。設備投資等初期投資はかかりますし、その時にキャッシュアウトしますから、償却費はキャッシュアウトしない費用です。そのため、金融機関からすれば、償却費は費用としてはカウントしません。

だからよいのです。償却費赤字の場合には、融資を受けることが可能です。だから、せめて、償却費赤字くらいはOKとして臨みましょう。個人であれば3年、法人であれば9年、青色申告が条件ですが、その赤字は税金の支払いを抑えてくれます。これだけでも非常に大きいと思います。

さて、青色申告を受けるためには、初年度に青色申告承認申請書を開業届と一緒に出しておきましょう。その他、複式簿記を用いる等の条件はありますが、その辺は税理士にでも任せておけば勝手にやってくれます。もう一つ、帳簿を作るための元資料、いわゆる領収書や請求書はきちんと整理して保存しておきましょう。

税務調査官も人間ですから、整理された帳票をチェックしていれば気分もいいですが、整理されていない帳票をチェックするとイライラして、印象を悪くしますから、税務調査がやりやすいようにというと違和感を感じるかもしれませんが、やりやすければ、日々の経理もやり安いはずです。しっかりしていれば、不正してないなと思うはずです。

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