未成工事支出金(仕掛工事)の計算根拠

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工事原価に計上するものと、販管費の費用に計上するものを教えてください。

1.ポイント
各工事現場でバラバラな基準ではいけません。まずは基準を決めましょう。

2.解説
工事原価に計上すべき費用とは、受注した工事を完成させるために直接又は間接に要した費用であり、下記の4要素に区分されます。

(a) 材料
工事に直接要した素材、半製品、製品及び貯蔵品等の取得に係る費用であり、購入対価以外に引取運賃や保険料等の諸掛がある場合には、その金額を含めた金額

(b) 労務費
工事に従事した直接雇用の作業員に対する賃金、給与手当等の人件費

(c) 外注費
工種・工程別等の工事について素材、半製品、製品等を作業とともに提供し、これを完成することを約する契約に基づいて支払った費用④経費

(d) 完成工事について発生した機械等経費
完成工事について発生し又は負担すべき材料費、労務費及び外注費以外の動力用水光熱費、機械等経費、設計費、労務管理費、租税公課、地代家賃、保険料、従業員給料手当、法定福利費、事務用品等の費用

販売費及び一般管理費に計上すべき費用とは、工事を完成するために要した工事原価以外の費用であり、販売や管理に要した費用等が該当します。

また、建設業における原価計算については、種類を異にする製品を個別的に生産する生産形態に適用する「個別原価計算」が用いられます。そのため、当該機械等を複数の建設現場で使用している場合には、合理的な配賦基準により当該機械等に係る燃料費や修繕維持管理費を各工事原価に配賦しなければなりません。

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