工事進行基準の収益計上の方法

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工事進行基準とはどのように用いたらよいのでしょうか。

1.ポイント
工事進行割合を適正に把握するためには、工事の進行度や工事原価の負担度などの現状を確認し、決算時点での予想工事総原価額を見積もっておきましょう。

2.解説
長期間にわたる工事については、実際の経済状況の変化など、様々な影響で、工事材料やその他諸費用の負担度合いは毎年変わっていくことが予想されます。また、工事進行基準を適用した工事については、予想工事総原価額の変動の他にも、当初の請負契約金額に変更があるかもしれません。そのため、年度ごとに見直しを検討する必要があります

税務上、工事進行基準を適用する際には、工事進捗度を算定し、それをもとに当期にかかる工事収入と工事原価を計算しなければなりません。

① 工事進捗度=発生工事原価額÷予想工事総原価額

②当該事業年度の収益の額=工事の請負契約金額×①工事の進行進捗度−当該事業年度よりも前の各事業年度に収益の額とされた金額

③当該事業年度の費用の額=当該事業年度終了時の現況により、予想されるその工事の見積工事原価の額×①工事の進行割合−当該事業年度よりも前の各事業年度に費用の額とされた金額予想工事総原価額について、2年度目以降に見直しを行った場合には①工事進捗度についても、再度算出する必要があります。

④見直し後の工事進捗度=当該事業年度までの発生工事原価の累計額÷見直しを行った予想工事総原価額

建設業会計においては、日常的に起こる共通原価に関しても同様に、各工事への按分計算を行わなければなりません。決算期には一度完成工事高とした工事の原価については再度見直し、適正な按分となっているかの確認が必要です。

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